「蒸留」と「分留」について。
どちらも「液体を加熱して気体にする」分離法なのですが、
違いが良く分からない、という人は多いです。


簡単に言ってしまうと、


気体になる物質が1種類なら蒸留、
2種類以上なら分留



です。


例えば塩水を加熱して水を分離する場合、
気体になる物質は「水」のみですから「蒸留」です。
(こうして得られた水が「蒸留水」と呼ばれるわけです)


石油を加熱した場合ですが、石油にはいろんな物質が混ざっています。
そのため、複数種類の物質が気体となって出てくるわけです。
2種類以上の物質が気体になっているので「分留」です。


液体同士の混合物を分離するなら分留と考えても良いかもしれません。


そもそも「分留」とは「分別蒸留」の略なので、それも意識しておくと良いかもしれません。


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